海外FX業者のデメリット5つ|それでも海外FX業者が良い?

前回は海外FX業者のメリットについて紹介しました。
→ 海外FX業者でトレードするメリットを5つ紹介

今回は海外FX業者のデメリットについても紹介します。
なお、結論的には海外FX業者のデメリットを考えたとしても、メリットの方がはるかに上回ります。

海外FX業者のデメリット

取引時のスプレッドが広い

国内FX業者と比較した場合、最もデメリットとして考えられることは、スプレッドが広いという点です。
スプレッドとは売値(Bid)と買値(Ask)との価格差のことで、業者の取り分、手数料と考えてください。

通貨のペアはたくさんありますが、一番取引量が多くメジャーなドル円を例にして考えてみます。

国内のFX業者ではスプレッドが0.2銭のところが多く、キャンペーン対象で0.1銭の会社もあります(2020年10月)

売値(Bid)100.002円・買値(Ask)100.004円の場合
100.004-100,002=0.002円つまり0.2銭のスプレッドということになります。

海外FX業者ではドル円のスプレッドは0.8銭~1.8銭程度でやはり国内FX業者より割高になってしまいます。特にスキャルピングトレードやデイトレード・スイングトレードのときは影響が大きくなる可能性があります。

なぜ、海外FX業者はスプレッドが広いのか

これは前回紹介した取引タイプとしてDD方式、NDD方式が関わってきます。
海外FX業者は透明性が高いNDD方式を採用しています。

そのため、海外FX業者の利益はスプレッドのみなのです。
逆に国内FX業者はDD方式なので顧客の損失がそのまま利益になります。だからスプレッドは0でも利益がでるのです。

そう考えると国内FX業者は怖くて使えませんね。

稼ぐほど税金が高くなる

FXトレードで利益がでれば税金を納めてなくてはいけません。これはどこの業者でも同じですが、国内FX業者と海外FX業者では課税方法が違うことから、利益額によって海外FX業者の方が不利になるケースがあります。

海外FX業者の場合はFXの利益と給与所得などを合算して累進課税で税金を計算しますので、年間の利益額によって15%~最大55%(所得税・住民税など)を納めなければなりません。

国内FX業者の場合は分離課税で計算しますので、税率は20.315%(所得税・住民税など)になります。
利益額に関わらず一律で算出できる為、特に初心者の人が初めて確定申告を行う際はやり易いと思います。

海外FX業者のほうが税金が高くなるのは年間利益額が330万円を超えてからです。
330万円を超えると、海外FX業者の選択は不利になり多くの税金を払うことになります。

安全面の不安

そもそも海外FX業者は日本の金融庁から金融業の許可を受けていませんので、規制の外で運営しております。
海外FX業者が日本の金融庁の営業許可を得る必要はないので当然といえば当然です。

海外FX業者も金融ライセンスを取得しているので資金管理や運営など徹底している業者もあるにはあります。

しかし、トレーダーの資産管理やギャンブル性をあおる高レバレッジの提供など、安全面について不安な点がある海外FX業者があるのも事実です。

国内FX業者ではトレーダーの資産管理に信託保全が義務付けられていますが、金融庁の規制にかからない海外FX業者はその必要がありません。信託保全とは信託銀行などが資産の管理を行うことで、仮に取引業者が倒産しても資産は残ります。海外FX業者との取引は万が一の場合に資産を全て失う可能性もあるということです。またFX業者の急な撤退という事態もあり、個人資産を守れるかは難しいと考えられます。

ただ、前述の通り、海外FX業者も日本の金融庁よりも審査の厳しい金融ライセンスを複数取得している業者もあるのでそういった海外FX業者を選ぶ必要があります。

複雑な入出金ルール

国内FX業者の場合は簡単で素早く入出金を完了させることができますが、海外FX業者では複雑になることが多くあります。その上、海外送金になるので入出金時に手数料が発生します。資産の移動に手間とお金がかかるということになります。

出金の際の手数料は一般に2,500円~4,000円程度掛かり、海外FX業者によっては口座振込のタイミングも手続きから2日~5日程要することになります。

これは海外FX業者の大きなデメリットと言えます。

ただし、海外FX業者で出金に関してトラブルになったということはありません。
もちろん、規約違反による出金拒否は別の話です。

アプリやツールの充実度が低い

個人トレーダーが活発な国内のFX業界は、世界のFX業界全体を含めても上位を独占することもしばしばある、FX大国です。取引量も大きい市場では独自性があるだけでなく、初心者にも使いやすいアプリやツールの開発・提供もできるようになります。

海外では基本的に使われているメタトレーダーという取引ツールがありますが、海外FX業者のメリットでもありデメリットにもなり得ます。それは初心者が慣れるまでに時間がかかるというデメリット。国内取引ツールは初心者向きが多いため使いやすいということがあります。

しかし、国内では業者を変えるたびに取引ツールの使い方を覚えないといけないというのがデメリットです。

海外FX業者のデメリットまとめ

国内FX業者と比べた海外FX業者のデメリットをまとめます。

  • スプレッドが広いことから手数料が高くなる
  • 取引利益によって税金が高くなる(330万円以上の利益から)
  • 安全性に問題のある海外FX業者が存在することがあるので注意
  • 海外送金になるので資金の移動には手間とお金がかかる
  • 日本では初心者にも優しいアプリやツールの開発が盛んだが、海外のFX業界のツール(メタトレーダー)は初心者は慣れるのに時間がかかる

色々とデメリットを挙げてきましたが、これらを含めても海外FX業者には魅力が多いですね。